2009年9月29日火曜日

Shanghai Art Fair Post fair Report

ShComtemporaryからのレポートをそのまま掲載しときます。

Press Release - September 13, 2009 – post fair report

30,000 visitors from China, Asia, Australia, Europe, Canada
and the US and more than 500 registered collectors made
the third edition of ShContemporary a roaring success.

ShContemporary ended today after five exceptional days, which saw
international art professionals and contemporary art aficionados flock to the
Shanghai Exhibition Center en masse, to catch a glimpse of the latest offerings
that the recovering global contemporary and Asian art markets have to offer.

The extremely positive signal which emerged during the fair is the confirmation of
the upturn of the Asian collectors market. The fair exceeded gallery and visitor
expectations, as the quantity and calibre of collectors at the fair was much
higher than in past years. Galleries reported high satisfaction levels. Jeffrey Ian
Rosen of Taka Ishii Gallery (Tokyo) was quoted as saying “we’ve participated at
this fair for three years in a row and this year we saw the most Chinese collectors
ever.”

Very positive sales were reported in addition to the strong presence of Chinese,
Asian, European and American collectors. This was due in large part to the
successful launch of the Asia Pacific Collector Development Programme which
commenced on September 10th with a magnificent Gala Dinner presented by The
Singapore FreePort at which nearly 300 collectors participated.

The Lecture series - including speakers Martha Rosler, Boris Groys and Gao
Shiming – explored in much depth the question ‘what is contemporary art’ over a
period of four days in an environment designed by Liam Gillick.

Collectors were very impressed by the quality of the art displayed at the fair and
were purchasing large works. OTA Fine Arts (Tokyo) sold four pieces by Kusama -
all to Asian female collectors - for a total of approximately US $800,000.

Arthur Solway of James Cohan gallery pointed out that “the general feeling of
everyone at the fair is that ShContemporary is a resilient fair” while Long March
director Lu Jie added “the scale, quality, and look of the fair will have a huge
impact on the Asia Pacific market.”

上海ティーブレーク

甘い物好きの性格なので、どこに行ってもデザートやお茶が気になる。上海で泊まっていたSwissotelの近くにあった飲茶屋さんでさっそくフルーツミックスティーを賞味。生フルーツから煮出したものにたっぷり蜂蜜がはいった温かいお茶。なごみます。
中国風の薄いお汁粉も結構好みです。


フルーツミックスティー。
Yu Yuanという明時代の庭園の周囲が観光地になってます。ハーゲンダッツもこの通り。

週末だったのでレストランにはいると結婚式が2組もあった。一組のカップルは奥さんがものすごく美人で旦那さんは優しい面立ちでおとなしそうな人。やっぱり奥さんに完全に仕切られていました。

2009年9月28日月曜日

上海Redtown地区

モーガンシャンルーよりも新しいギャラリー街がレッドタウン。こちらはモーガンシャンルーよりもさらにゆったりした敷地を使って公園のようになっている。

まんなかが屋外の公園スペースになっている。一部は公園の芝生部分が盛り上がってその下が展示スペースになっていたりする。

僕が訪ねたときは外人の子供連れがたくさん遊んでいたり、写真の生徒の屋外実習のようなグループもいた。とにかく広々としていて楽しい空間になっている。

ツアイトの石原さんからお聞きした民生銀行美術館があるということもあってきてみたのだが、その民生銀行美術館はだだっ広い空間に贅沢にアートが配置されていた。

こういう地区ができるということは、中国政府の肝いりでつくられているのではないか、と思うのだが、なんだか日本と比べてみるとずいぶんと日本の状況は寂しいし、上海のほうが文化的に進んでいる都市のように思えてくる。

レッドタウン入り口。
民生銀行美術館



芝生の下に建物がある。


彫刻とインテリアの組み合わせで展示している空間。こういうコラボは日本でももっとやるべきだ。

子供達に絵を教えている教室もあった。
彫刻美術館の中にあるブックストア。

彫刻美術館の横にはインテリアショップがある。うまいですね。

モーガンシャンルーにもカフェが1軒あるが、こちらはカフェが2、3軒。どれもかなりオシャレ。
Okikiという子供教育システムの施設もあった。
子供用のキッチン。かなり本格的でちゃんと料理もできるようになっている。
巨大なローライのオブジェが・・・

子供達が入ってくるとここにきてまだ一週間という女性スタッフが魚にやるえさを持ってきてくれたので、早速子供達は魚にえさをやってきゃーきゃー言っていた。

上海M50区ギャラリー街

上海には有名なギャラリー街があって、古くからあるものは通りの名を取ってモーガンシャンルー地区とよばれている。略してM50区。

入り口はせまいかんじだが、懐が深い構造で奥にずっと広がっていて各ギャラリーを回るだけでも結構な時間がかかる。

ここに二つのフォトギャラリーがあるので、いってみた。一つはm97 GalleryでオーナーはSteven Harrisさん。ちょうどオープニングパーティをやっていて三人の写真家の展示をしていた。どちらかというとコンセプチュアルなものが中心だった。

もう一つはOFOTO Gallery。ここのオーナーはLuo Yongjinさん。ギャラリーを入るとすぐに目につくのが今年のアルルのDiscovery AwardにノミネートされたYan Yongliangの作品。上海の高層ビルや建築中のビルをコラージュして山水画風にまとめ上げたものすごくこった作品だ。
中国の写真家の作品は見たところ本当に多彩だ。ストレートなものから合成しまくったようなものまでいろいろある。フレーミングを丸くしたり変わったフレーミングにした作品も多い。

”Photography Reborn"というデジタル写真を紹介した本で見たDaniel Leeの作品も奥の方にあるギャラリーでみかけた。人間の顔が動物の顔になっている作品群でH.G. ウエルズのドクターモローの島を思い出してしまう作品。見ていると背筋がゾクゾクしてくるが、どうしても気になってカタログを買ってしまった。

M50のようにギャラリーが一カ所に集まっているのはとてもいい。東京だと一日にいくつかのギャラリーを回るのはとても大変だがこのように集まっていれば、ついでにいろいろと見ることができる。

おそらく販売面を考えても、また海外などからのお客様を迎えることを考えても合理的なシステムといえるだろう。M50区入り口付近。空間を大胆に使えるところがいいですね。

一時期のニューヨークのソーホーのようなかんじでオシャレだ。
m97GalleryのSteven Harrisさん。
広州出身の写真家Zeng Hanさん。中国のコスプレや京劇役者のポートレート作品をとっている。Beijin Meeting Placeでもとりあげられていたので僕もああ、あの作品ね、と納得。香港でギャラリーをつくる計画があるそうだ。エネルギッシュだなぁ。
m97で展示されていた作品。グループ制作で台湾のラブホテルの標準休憩時間3時間の間にその部屋にあるものでオブジェをつくって撮影し、時間内にかたづけるというインスタレーションのような作品。

OFOTO galleryのLuo Yongjinさん。
OFOTO.丸いフレームは奈良原さんもやっていましたね。でもここでは何となく中国っぽくなる。そういえばアルルでデュアン・マイケルズの最新作をみましたが、自分の庭を撮影して扇子の形のフレームにしていましたね。

OFOTO 入り口付近に展示されていたYan Yongliangさんの作品。まだ20代の写真家。
ギャラリーの中に池があるとは・・・
Daniel Leeの作品が展示された空間。
おしゃれなバーカウンターがあるギャラリー。
大小様々なギャラリーがあるがこの広さはいいですよね。贅沢だ。

2009年9月26日土曜日

上海アートフェア/Sh contemporary09

9月11~13に開催された上海アートフェアを駆け足で見てきた。

来年の上海万博を控えて上海の街は活気にあふれているように見えた。 中国アートの世界もバブルがはじけた、という話ではあるがこのアートフェアで見かけた中国人作家、韓国人作家の作品はどれも理屈抜きで面白くて見ていて楽しくなる。 現代アートの歴史も何もお構いなしの何でもありの世界でとにかく人よりめだつことをやるぜ、といったエネルギーに満ちあふれている。

このエネルギーに拮抗できる日本人作家は草間弥生だけでは、というくらいにすさまじい。ちなみに草間作品は8000万円ほどの売り上げをあげたそうだ。 中国、アジア、ヨーロッパ、アメリカなどから招待されたコレクターを集めたガラディナーパーティには300人を超える招待客が集まり、売るぜ、という主催者の熱気が伝わってきた。

まあ、ともかくもスナップをご覧ください。

アートフェア会場。よく見かける上海の写真にあるとおり、高層ビルがどんどん建っている。航空写真を見るとニューヨークのようだ。
シンガポールフリーポートの主催で開かれたガラディナーパーティ。お隣に座っていた方達は中国の投資会社の社員で顧客のためにアートへの投資のアドバイスを仕事にしているというはなしだった。日本を一歩出れば、アジア圏でアートへの投資のシステムが着々と整えられているのが如実に伝わってくる。やばいぜ、日本。

商談なのでしょうか。映画のワンシーンのような不思議な光景。