2011年5月16日月曜日

チャリティだから写真が売れたのか

5月14日と15日の2日間六本木アクシスビルで東日本大震災復興支援プロジェクト「写真家のチャリティ写真販売」と題されたプリントチャリティー販売が開かれた。上田義彦、操上和美、鋤田正義、長島友里枝、森山大道、若木信吾などの写真家のオリジナルプリントが1点3万円で販売された。主催は,アクシスギャラリーやゼラチンシルバーセッションなどとなっている。
僕は出品者の一人である舞山秀一さんからメールのお知らせをいただいた。そのメールには展示されている作品は売れ次第持ち帰りとなるので,遅くくると写真がないってこともありますのであしからず。とあった。
買うかどうかは別としても早めに行った方が良さそうだなと思い、14日の12時半頃に到着した。11時からだから開始1時間半後ということになる。なんと驚いたことに有名作家のものはその時点では殆ど見あたらなかった。展示作品はおそらく半分以下になっているようだった。

それでもふっと見慣れた渡邊博史さんの作品をみつけてあわてて購入。バーゲンセールの会場にいるような焦りの気分になりますね、こういう状況は。

会場にいらっしゃった舞山さんにお聞きしたところ、なんとなんと前日夜8時から並んで待っていた方がいたそうだ。開場1時間前には俳優の蒼井優さんも並ばれたとか。あまりに並んでいたために予定より15分早く開場したという。出品作家に広告写真家も多く、口コミも有効に作用したのだとも思うが,大変なことだと感じた。

東日本大震災は日本人の意識を揺さぶり義援金や義援金付きの商品もよく売れているという。この写真チャリティーも義援金というファクターも大きな要素となっていることは間違いない。

ただプリントを買いたい人これだけ集まったということの底のところにあるのは,やはり消費行動の大きなパラダイムシフトがあると思う。モノからココロへの消費の流れ。単なるプロダクトよりもココロを豊かにしてくれる商品やサービスにお金を使う,という流れがあるのだと思うのだ。


額付きで飾ったあった作品を額なしで買うこともできるし、買った作品をその場で額装してもらうこともできる。その作業をしてもらうための行列。

売れるとどんどん外されていくのですかすかになっていく壁。

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